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多項式 3√2

①多項式の計算

1. 多項式と単項式の乗除
2. 乗法公式
3. 乗法公式の利用
1.多項式と単項式の乗除 / /

1.展開
単項式や多項式の積の形の式を、かっこをはずして単項式の和の形に
することを、式を展開するという。

次の計算をしなさい。
2
①3a(a+2b) ②-3b(5a-3b) ③(2x+y)×(-6y) ④ x(10x-5)
5
⑤2x(x+y-z) ⑥(3a-2b-4)×(-5a)

単項式と多項式の展開では、分配法則を使おう。

①3aはかっこ内のaとbの両方にかかってるので、分配法則で計算する。

3a(a+b)=3a×a+3a×b=3a²+3ab
②3b(5a-3b)=-3b×5a-3b×(-3b)=-15ab+9b²

③多項式×単項式っていう順番でも①とかと同じように分配法則で計算する。

(2x+y)×(-6y) =2x×(-6y)+y×(-6y)=-12xy-6y²

2 2 2
④ x(10x-5)= x×10x+ x×(-5)=4x²-2x
5 5 5

⑤かっこの中が3個になっても同じ
2x(x+y-z) =2x×x+2x×y+2x×(-z)=2x²+2xy-2xz

⑥(3a-2b-4)×(-5a)=3a×(-5a)-2b×(-5a)-4×(-5a)=-15a²+10ab+20a
1.多項式と単項式の乗除 / /

④~⑥を動画で解説中!
2.除法による展開
次の計算をしなさい。
3
①(a²b+2ab)÷a ②(8x²y+4y)÷(-2y) ③(6ab+3a²b)÷ b
2
2
④(10xy²-5x²y)÷5xy ⑤(ab+ac-a)÷a ⑥(4ab-2a²b-4ab²)÷(- ab)
7
多項式を単項式をわるときはわり算を逆数(分母と分子の数をいれかえた数)
のかけ算にして計算しよう。

𝑎 1
①a= だから、逆数は 。これをかけ算したらOK。
1 𝑎
1 1 1
(a²b+2ab)÷a=(a²b+2ab)×𝑎=ab²×𝑎+2ab×𝑎=b²+2b

1 1 1
②(8x²y+4y)÷(-2y)=(8x²y+4y) ×(- )=8x²y×(- 2𝑦)+4y×(- 2𝑦)=-4x²-2
2𝑦

3 3𝑏 2
③ b= だから、逆数は 。bが分母にくることに注意しよう。
2 2 3𝑏
3 2 2 2
(6ab+3a²b)÷2b=(6ab+3a²b)×3𝑏= 6ab×3𝑏+3a²b×3𝑏=4a+2a²
1 1 1
④ (10xy²-5x²y)÷5xy=(10xy²-5x²y)× =10xy²×5𝑥𝑦 -5x²y×5𝑥𝑦=2y-x
5𝑥𝑦

⑤かっこの中が3個になっても同じ
1 1 1 1
(ab+ac-a)÷a=(ab+ac-a)×𝑎=ab×𝑎+ac×𝑎 -a×𝑎=b+c-1
2 7
⑥(4ab-2a²b-4ab²)÷(- ab)= (4ab-2a²b-4ab²)×(- )
7 2ab
7 7 7
=4ab×(- 2ab) -2a²b×(- 2ab) -4ab²×(- 2ab)

=-14+7a+14b=7a+14b-14
1.多項式と単項式の乗除 / /

④、⑤を動画で解説中!
3.展開の応用
次の計算をしなさい。
①3a(a-4)+2a(a+1) ②2x(4x-2y)-4x(5x-y) ③-a(2a+b)-7a(a-6b)

3 1
④ a(5a-2)+3a(a+3) ⑤x(2x-3y+z)+ x(3y+6z)
4 6
①先に展開してから同類項をまとめる。

3a(a-4)+2a(a+1)=3a×a-3a×4+2a×a+2a×1=3a²-12a+2a²+2a
=5a²-10a
②2x(4x-2y)-4x(5x-y)=2x×4x+2x×(-2y)-4x×5x-4x×(-y)
=8x²-4xy-20x²+4xy=-12x²

③-a(2a+b)-7a(a-6b)=-a×2a-a×b-7a×a-7a×(-6b)=2a²-ab-7a²+42ab
=-5a²+41ab
3 3 3 15 3
④ a(5a-2)+3a(a+3)= a×5a+ a×(-2)+3a×a+3a×3= a²- 2a+3a²+9a
4 4
15 12 4 3 18 27 15 4
= 4 a²+ 4 a² - 2a+ 2 a= 4 a²+ 2 a
1 1
1
⑥x(2x-3y+z)+ x(3y+6z)=x×2x+x×(-3y)+x×z+ x×3y+ x×6z
6 1 6
6 6 1
=2x²-3xy+xz+2xy+xz=2x²- 2xy+2xy+2xz
5
=2x²- 2xy+2xz
1.多項式と単項式の乗除 / /

①、②、⑥、⑦を
4.(a+b)(c+d)の展開 動画で解説中!

次の計算をしなさい。
①(x+2)(y+5) ②(a-3b)(c+2d) ③(a+1)(a-6) ④(2a+b)(a+4b)
⑤(3x-2)(5x-3) ⑥(a+2)(a+b+1) ⑦(x+y-1)(3x+5)

多項式と多項式のかけ算のときは、下のように展開する。

(a+b)(c+d)=ac+ad+bc+bd

① (x+2)(y+5)=x×y+x×5+2×y+2×5=xy+5x+2y+10

②(a-3b)(c+2d)=a×c+a×2d-3b×c-3b×2d=ac+2ad-3bc-6bd

③(a+1)(a-6)=a×a+a×(-6)+1×a+1×(-6)=a²-6a+a-6=a²-5a-6

④(2a+b)(a+4b)=2a×a+2a×4b+b×a+b×4b=2a²+8ab+ab+4b²
=2a²+9ab+4b²

⑤(3x-2)(5x-3)=3x×5x+3x×(-3)-2×5x-2×(-3)=15x²-9x-10x+6
=15x²-19x+6

⑥かっこの中の数字が3個になっても同じように考えよう。

(a+2)(a+b+1)=a×a+a×b+a×1+2×a+2×b+2×1=a²+ab+a+2a+2b+2
=a²+ab+3a+2b+2

⑦(x+y-1)(3x+5)=x×3x+x×5+y×3x+y×5-1×3x-1×5
=3x²+5x+3xy+5y+3x-5
=3x²+8x+3xy+5y-5
2.乗法公式 / /

①、②、⑥、⑧を
1.乗法公式①(x+a)(x+b) 動画で解説中!

次の計算をしなさい。
①(x+3)(x+2) ②(x+3)(x-1) ③(a-1)(a-7) ④(y+2)(y+4)
1 5 2 1
⑤(b-3)(b-9) ⑥(x+ )(x+ ) ⑦(x- )(x+ ) ⑧(3+x)(-2+x)
6 6 3 3

展開には、計算をラクにするために、いくつか公式がある。
一個目の公式は、かっこの中の前の項が同じで後ろの項が別々のもの。
公式① (x+a)(x+b)=x²+(a+b)x+ab

なんでこの公式が成り立つんだろう。(x+a)(x+b)を展開すると…
(x+a)(x+b)=x²+ax+bx+ab= x²+(a+b)x+ab
間の式を省いて計算を早くしてしまうのが、この公式だ。

①かっこの前の項が同じ「x」で、後ろの項が「a」、「b」と別々だから、
上の公式を使おう。
(x+3)(x+2)=x²+(3+2)x+3×2= x²+5x+6
②負の数があるときは符号に注意!
(x+3)(x-1)=x²+(3-1)x+3×(-1)=x²+2x-3

③(a-1)(a-7)=a²+(-1-7)a-1×(-7)=a²-8a+7

④(y+2)(y+4) =y²+(2+4)y+2×4=y²+6y+8

⑤(b-3)(b-9)=b²+(-3-9)b-3×(-9)=b²-12b+27

1 5 1 5 1 5 5
⑥ (x+ )(x+ )=x²+( + )x+ × =x²+x+
6 6 6 6 6 6 36
2 1 2 1 2 1 1 2
⑦(x- )(x+ )=x²+(- + )x- × =x²- x-
3 3 3 3 3 3 3 9

⑧(3+x)(-2+x)=(x+3)(x-2)と考えて公式を使う。
(3+x)(-2+x)=(x+3)(x-2)=x²+(3-2)x+3×(-2)=x²+x-6
2.乗法公式 / /

①、②、⑤、⑥、⑧を
2.乗法公式②、③(x±a)² 動画で解説中!

次の計算をしなさい。
①(x+3)² ②(y-2)² ③(a+1)² ④(a-9)²
1
⑤(x+ )² ⑥(5-x)² ⑦(-a+2)² ⑧(-x-6)²
2
次の公式は( )²の展開。プラスとマイナスの使い分けに気をつけよう。
公式② (x+a)²=x²+2ax+a² 公式③ (x-a)²=x²-2ax+a²

(x+a)²=x²+ax+ax+ab= x²+2ax+ab
係数がaのxの項が2つでてくるので、最初から2倍のaxにするという公式。

① かっこの中の後ろの項が正の数、「+3」だからプラスの方の公式を使おう。
①(x+3)²=x²+2×3×x=3²=x²+6x+9

②かっこの後ろの項が負の数、「-2」だからマイナスの方の公式。
(y-2)²=y²-2×2×y+2²=y²-4y+4

③(a+1)²=a²+2×a×x+1²=a²+2ax+1

④(a-9)²=a²-2×9×a+9²=a²-18a+81

1 1 1 1
⑤(x+ )²=x²+2× ×x+ ²=x²+x+
2 2 2 4

⑥このようにかっこの中の文字と数字の順番が違っても、同じようにする。
(5-x)²=5²-2×x×5+x²=25-10x+x²=x²-10x+25
⑦(-a+2)²={(-a)+2}²として考えよう。
(-a+2)²={(-a)+2}²=(-a)²+2×2×(-a)+2²=a²-4a+4
※(-a+2)²=(2-a)²と考えて計算してもよい。
(-a+2)²=(2-a)²=2²-2×a×2+a²=4-4a+a²=a²-4a+4
⑧(-x-6)²={(-x)-6}²=(-x)²-2×(-6)×x+6²=x²+12x+36
2.乗法公式 / /

①、②、⑦を
3.乗法公式④(x+a)(x-a) 動画で解説中!

次の計算をしなさい。
①(x+2)(x-2) ②(a+3)(a-3) ③(a+b)(a-b) ④(y-2)(y+2)
1 1
⑤(b-1)(b+1) ⑥(x+ )(x- ) ⑦(x+5)(5-x) ⑧(-8+b)(b+8)
2 2

次の公式はかっこの前の項が同じで、後ろの項のプラスマイナスだけ違うもの。
公式④ (x+a)(x-a)=x²-a²

(x+a)(x-a)=x²-ax+ax-a²= x²-a²
-axと+axがでてくるので、どうせ0になるなら最初から省略しようという公式。

①かっこの前の項が同じ「x」で、後ろの項が「+2」、「-2」と符号だけ
違うかたこの公式を使う。
(x+2)(x-2)=x²-2²=x²-4

②(a+3)(a-3)=a²-3²=a²-9

③(a+b)(a-b)=a²-b²

④(y-2)(y+2)=y²-2²=y²-4

⑤(b-1)(b+1)=b²-1²=b²-1

1 1 1 1
⑥(x+ )(x- )=x²- ( )²=x²-
2 2 2 4

⑦(x+5)(5-x)=(5+x)(5-x)に変形してから計算しよう。
(x+5)(5-x)=(5+x)(5-x)=5²-x²=25-x²=x²+25

⑧(-8+b)(b+8)=(b-8)(b+8)=b²-8²=b²-64
2.乗法公式 / /

①~③を動画で解説中!
4.乗法公式の使い分け
次の計算をしなさい。
①(x-7)(x+7) ②(x+6)(x-8) ③(b-8)² ④(y+2)(5+y)
1
⑤(b+ )² ⑥(-2+a)(2+a) ⑦(x+7)² ⑧(x-5)(x+10)
2

展開の公式は覚えるだけじゃなくて、使い分けができるように
ならないといけない。一つ一つの式の形で、どの公式を使うか判断しよう。

①前の項が同じ「x」で、後ろの項がプラスマイナスだけ違うから、
(x+a)(x-a)=x²-a²の公式を使おう。
(x+7)(x-7)=x²+7²= x²-49

②後ろの項が別の数だから、(x+a)(x+b)=x²+(a+b)x+abを使う。
(x+6)(x-8)=x²+(6-8)x+6×(-8)=x²-2x-48

③引き算の2乗だから、使う公式は(x-a)²=x²-2ax+a²。
(b-8)²=b²-2×8×b+8²=b²-16b+64

④(y+2)(5+y)=(y+2)(y+5)だから(x+a)(x+b)=x²+(a+b)x+ab 。
(y+2)(5+y)=(y+2)(y+5)=y²+(2+5)y+2×5=y²+7y+10

⑤足し算の2乗だから、公式は(x-a)²=x²-2ax+a²。
1 1 1 1
(b+2)²=b²+2×2×b+(2)²=b²+b+4

⑥(-2+a)(2+a)=(a-2)(a+2)だから、(x+a)(x-a)=x²-a²。
(-2+a)(2+a)=(a-2)(a+2)=a²-2²=a²-4

⑦足し算の2乗だから、(x-a)²=x²-2ax+a²。
(x+7)²=x²+2×7×x+7²=x²+14x+49

⑧(x+a)(x+b)=x²+(a+b)x+abを使えばいい。
(x-5)(x+10)=x²+(-5+10)x-5×10=x²+5x-50
2.乗法公式 / /

①、②、④を
5.(x+a)(x+b)の応用 動画で解説中!

次の計算をしなさい。
1 1
①(4x-1)(4x-2) ②(-2x+4)(-2x-3) ③(3a-b)(3a-5b) ④( y+1)( y+2)
2 2

かっこ内のxの項に数がかかってても今までと同じように、
公式にあてはめて解けばいい。
公式① (x+a)(x+b)=x²+(a+b)x+ab

①(4x-1)(4x-2)=(4x)²+(-1-2)×4x+(-1)×(-2)=16x²-12x+2

②(-2x+4)(-2x-3)=(-2x)²+(4-3)×(-2x)+4×(-3)=4x²-2x-12

③(3a-b)(3a-5b)=(3a)²+(-b-5b)×3a-b×(-5b)=9a²-18ab+5b²

1 1 1 1 1 3
④( y+1)( y+2)=( y)²+(1+2)× y+1×2= y²+ y+2
2 2 2 2 4 2

①、②、④を
6.(x±a)²の応用 動画で解説中!

次の計算をしなさい。
1
①(5x+1)² ②(2x-3)² ③(-2a+5b)² ④( a+6b)²
3

文字に係数がついていても、( )²の公式を使って展開できる。
公式② (x+a)²=x²+2ax+a² 公式③ (x-a)²=x²-2ax+a²
①(5x+1)²=(5x)²+2×1×5x+1²=25x²+10x+1

②(2x-3)²=(2x)²+2×(-3)×2x+3²=4x²-12x+9

③(-2a+5b)²=(-2a)²+2×5b×(-2a)+(5b)²=4a²-20ab+25b²

1 1 1 1
④( a+6b)²=( a)²+2×6b× a+(6b)²= a²+4ab+36b²
3 3 3 9
2.乗法公式 / /

①、④を動画で解説中!
7.(x+a)(x-a)の応用
次の計算をしなさい。
①(7x+2)(7x-2) ②(2a+4)(2a-4) ③(3+5y)(3-5y) ④(-2x+1)(-2x-1)

前の項が同じで、後ろの項のプラスマイナスだけ違うので、公式④が使える。
公式④ (x+a)(x-a)=x²-a²
①(7x+2)(7x-2)=(7x)²-2²=49x²-4
②(2a+4)(2a-4)=(2a)²-4²=4a²-16
③(3+5y)(3-5y)=3²-(5y)²=9-25b²
④(-2x+1)(-2x-1)=(-2x)²-1²=4x²-1

①、③を動画で解説中!
8.乗法公式のくみあわせ
次の計算をしなさい。
①(x+1)²+(x+3)(x+2) ②2(x+2)(x-2)+(x-3)²
③5(a+4b)²-(2a-3b)² ④(3a+1)(3a-1)-(a+3)(a-6)
乗法公式をうまく使いながら、計算していこう。
①(x+1)²+(x+3)(x+2)=(x²+2×1×x+1²)+{x²+(3+2)x+3×2}
=(x²+2x+1)+(x²+5x+6)=2x²+7x+7

②2(x+2)(x-2)+(x-3)²=2(x²-2²)+(x²-2×3×x+3²)=2(x²-4)+(x²-6x+9)
=2x²-8+x²-6x+9=3x²-6x+1

③5(a+4b)²-(2a-3b)²=5{a²+2×4b×a+(4b)²}-{(2a)²-2×3b×2a+(3b)²}
=5(a²+8ab+16b²)-(4a²-12ab+9b²)
=5a²+40ab+80b²-4a²+12ab-9b²=a²+52ab+71b²

④(3a+1)(3a-1)-(a+3)(a-6)={(3a)²-1²}-{a²+(3-6)a+3×(-6)}
=(9a²-1)-(a²-3a-18)=9a²-1-a²+3a+18
=8a²+3a+17
2.乗法公式 / /

①、②を動画で解説中!
9.根号を含んだ乗法公式
次の計算をしなさい。
①( 7+ 3)² ②( 2 +2 5)( 2 -2 5) ③( 3 +5)( 3 -4) ④( 6 -1)²

乗法公式に根号が含まれているがことがある。
そのときも、今までの問題と同じように乗法公式にあてはめていけばいい。
根号の計算のきまりを、しっかりと思い出そう。

①足し算の2乗だから、(x+a)²=x²+2ax+a²を使う。
( 7+ 3)²= 7²+2× 3× 7+ 3²=7+2 21+3=10+2 3

②前の項が同じで後ろの項の符号が逆だから、使うのは(x+a)(x-a)=x²-a²
( 2 +2 5)( 2 -2 5)= 2²-(2 5)²=2-20=-18

③前が同じで後ろが違う数だから、(x+a)(x+b)=x²+(a+b)x+abを使おう。
( 3 +5)( 3 -4)= 3 ²+(5-4) 3+5×(-4)=3+ 3 -20=-17+ 3

④引き算の2乗だから、(x+a)²=x²+2ax+a²。
( 6-1)²= 6 ²-2×1× 6 +1²=6-2 6 +1=7-2 6
3.乗法公式の利用 / /

①、②を動画で解説中!
1.乗法公式と分母の有理化
次の数を分母に根号がない形にしなさい。

1 5 2
① ② ③
3:1 7;1 5:5

①分母の有理化をするときは、分母の√の部分を分母と分子の両方に
かけ算するんでした。
けど、この数の場合、分母の 3をかけても、

( 3+1)× 3 =3+3 3

のように分母に√が残ってしまいます。
このように、分母が√と整数の足し算や引き算の形になってる数には、
乗法公式の④(x+a)(x-a)を使って、

1 1( 3;1) 3;1 3;1 3;1


= = = = 2
3:1 ( 3:1)( 3;1) 3²;1² 3;1

のように分母を有理化します。

5 5( 7:1) 5 7:5 5 7:5 5 7:5


② = = = 7;1 = 6
7;1 ( 7;1)( 7:1) 7²;1²

2 2( 5;5) 2 5;10 2 5;10 2 5;10 5;5


③ = = = 5;25 =- 20 =- 10
5:5 ( 5:5)( 5;5) 5²;5²
3.乗法公式の利用 / /

動画で解説中!
2.乗法公式を使った計算
次の式をくふうして計算しなさい。

①49×51 ②103×97 ③96²


①2けたのかけ算は普通に計算したら、ひっ算が必要…
実は、こんな問題でも乗法公式を使うことで、ラクに計算することができる。
この式だと49も51も50に近くて差が1だということに注目して…
50と差が1だから、49=50-1、51=50+1と変形できる。

後は、公式(x+a)(x-a)=x²-a²を使って展開すれば、計算がカンタンに。
49×51=(50-1)(50+1)=50²-1²=2500-1=2499

②どちらの数も100と差が3だということを利用して、(x+a)(x-a)=x²-a²を使う。
103×97=(100+3)(100-3)=100²-3²=10000-9=9991

③96=(100-4)だからこの式は引き算の2乗の形にできる。
なので使うのは、(x-a)²=x²-2ax+a²だ。
96²=(100-4)²=100²-2×4×100+4²=10000-800+16=9216
3.乗法公式の利用 / /

動画で解説中!
3.整数についての証明
次の問に答えなさい。
①3つの連続した整数の積に中央の整数を加えたとき、
その値が中央の整数の3乗と等しくなることを証明しなさい。

②2つの連続した奇数の大きい数の平方と小さい数の平方の差が、
8の倍数であることを証明しなさい。

①整数の問題は、整数をどんな文字で置くかがポイント。
この問題では、3つの連続する整数。1、2、3、4、5、…のように
連続する整数は差が1。なので、中央の整数を「n」と置くと、
他の整数はそれと差が1の数だから、「n-1」、「n+1」と表せる。
整数を文字で表せるようになったら、問題文の通り式を作ればいい。

(証明)
連続する3つの整数は中央をnとすると、n-1、n、n+1と表せる。
この3つの整数の積に中央の整数を加えると、
(n-1)n(n+1)+n=n(n-1)(n-1)+n=n(n²-1)+n=n³-n+n=n³
したがって、3つの連続した整数の積に中央の整数を加えると、
中央の整数の3乗と等しくなる。

②偶数は2の倍数だから、2n。奇数はこれとの差が1だから、
2n-1、または2n+1と表せる。
連続する2つの奇数は、3、5、7、9、11、…のように差が2。
だから、連続する2つの奇数は2n-1、2n+1になる。

(証明)
nを整数とすると、連続する2つの奇数は2n-1、2n+1と表せる。
2つの連続した奇数の大きい数の平方と小さい数の平方の差は、
(2n+1)²-(2n-1)²=(4n²+4n+1)-(4n²-4n+1)=4n²+4n+1-4n²+4n-1=8n
したがって、 2つの連続した奇数の大きい数の平方と小さい数の平方の差は
8の倍数である。
3.乗法公式の利用 / /

動画で解説中!
3.面積についての証明
右図のように、1辺がpmの正方形の土地の周りに、
幅amの道がある。この道の面積(オレンジ色部分)をS㎡、 pm

道の真ん中を通る線の長さをlmとするとき、 am
S=al
となることを証明しなさい。

まずは、面積をaやpを使って考えてみよう。
Sは、オレンジも入れた大きな正方形の面積から、
1辺の長さがpcmの正方形の面積をひいたもの。 (p+2a)m
大きい正方形の1辺の長さは(p+2a)mになるので、

Sの面積は、
pm
S=(p+2a)²-p²=(p²+4ap+4a²)-p²
=4ap+4a² 𝑎
この面積が、alと等しくなることを言いたい。 2
m am
𝑎
2
m
lがちょっと邪魔なので、lの1辺もaやpを
𝑎 𝑎
使って表すと、p+ + =p+a(m)。
2 2
なので、l=4(P+a)。
S=alだから…下の証明で確認してみよう。 (p+a)m

(証明)
S=(p+2a)²-p²=(p²+4ap+4a²)-p²
=4ap+4a²…①
道の真ん中を通る線の長さは、
𝑎 𝑎
l=(p+ 2 + 2 )×4=(p+a)×4
=4(p+a)
したがって、al=a× 4(p+a)=4a (p+a)
=4ap+4a²…②
①、②より、S=al

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